新型CB400SF(2018)の試乗レポート! わずかな改良で楽しさは大幅に向上

新規制(平成28年度排出ガス規制)へ対応するため、CB400SF/SBがモデルチェンジされたとホンダドリームからDMを頂きました。同じCBに乗るライダーとして黙っておられず早速新型を見に行ってきました。

新型といっても2014年モデルからスタイリングに大きな変更は少なめで、公式HPによる情報から主な変更点をまとめると以下になります。

  • 最高出力を約5%、最大トルクを約3%アップ
  • CB400SFは新しく丸形LEDヘッドライトを採用
  • CB400SBのラインアップはABSのみになった
  • 燃料タンク部へ記念デカール
  • リアサスのカラーリングを変更
  • エアバルブの形状がL字型へ変更
  • 左シート下にヘルメットホルダーを採用
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スタイルに大きな変更無しも、出力特性の変化で別物に

新型CB400SFを試乗する機会をいただいたので早速全容をみていきます。試乗をするため事前に簡単な説明を受けていざ出発。

同型エンジンで最高出力を約5%、最大トルクを約3%アップ

新旧モデルを比較すると2007年に登場したエンジンと同じ型式NC42Eはそのままなのに、スロットルボディーと排気系の改良により出力が変化しています。

新型旧型
最高出力
kW[PS]
/rpm
41[56]
/11,000
39[53]
/11,000
最大トルク
Nm[kgf・m]
/rpm
39[4.0]
/9,500
38 [3.9]
/9,500

エンジンを始動すると、マフラーから「これで本当に純正か」と疑うような図太い音がします。走りはじめるとスーっと高回転まで抜けが良いです。抜けが良いことはもちろん低速トルクももりもり効いています。

久々にSFへ乗りましたが、すごくスロットルワークに対して素直なレスポンスでホンダらしい味付けだと感じました。今までと大きく異なるのが、アイドリングで聞こえてくる直4サウンドの力強さ、加速時も決して「ヒューン」というモーターみたいな音でなく心地良いエキゾーストを奏でてくれます。

乗り終わった直後、真っ先にこの「出力の変化」こそ最大のポイントだと感じました。では細部の変化もチェックしていきます。

フロント周りの変更

従来モデルからCB400SBにはLEDヘッドライトを搭載していましたが、新しいモデルチェンジによりCB400SFもLEDヘッドライトに対応しました。実はすごく楽しみにしてましたが、昼間ではその明るさがいまいち実感出来ず。。。

フェイスの印象は好みが分かれそうです。オールドルックを通すのであれば、こういったデザインでなく従来のハロゲンリフレクターの方がスッキリしていたし、リフレクター構造を変化させるなら思い切ってストリート仕様へ寄せた方が面白かったのではと思います。

ちなみに「CB1300シリーズはウィンカーもLEDが採用されてますが、400シリーズは残念ながらこの波に乗れなかったようです。

メーター周りは2014年から引き継ぎでした。シフトインジゲーターは慣れたら不要ですが、ディスプレイのインフォメーションの多さは正直羨ましいです。

タンク上部にある25周年記念デカール。見た感じクリアで吹き付けてあるため剥がすのは不可能っぽいです。

リア周りの変更

「新型マフラーはもはや改良する余地無し!?」と思えるほどうまくできたバランスです。ふだん週末に自分の旧型CBを乗っていますが、新型マフラーは完成度が高いです。

社外マフラーの必要性は「デザイン」と「軽量化」だけになってしまうのではと疑えるようなクオリティです。店員さんから得た情報では、社外マフラーメーカーさんもこのマフラーを上回るものを作ることに頭を抱えていたとか。

リアサスのカラーリングはさりげなくブラック調に変更されています。走行でハンドリングの軽さはCB400SF/SBの違いもあるのではっきりとした違いは分かりませんでした。

嬉しい変化と言えばヘルメットホルダーがシート下に復活してくれたことです。ホルダーを閉めるのはプッシュ式なので鍵無しでも行えることは高評価です。

他は写真を撮っていませんでしたが、足回りにあるエアバルブの形状がL字状へ変わってます。スクーターみたいな小径ホイールでこそ効果があって、CBぐらいの大きなホイールだとメリットは感じにくいです。

まとめ

一部不満点も書きましたが、今回のモデルチェンジでさらに思い通り楽しく乗れる1台に進化していました。自分の乗るCBもカスタムで好きな乗り味にしてきたけど、新型は熟成され続けたバランスの良さが際立ちます。試乗中もさらに乗ってコイツの特性を探ってみたいとすごくワクワクしてました。

さらに厳しくなるであろう規制の変化に、今後CBがどう対応していくか楽しみです。

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