フルエキ交換するとスペックが変化すると巷で良く聞きます。ネットで情報を収集していると、思わずフルエキへ交換したいという衝動に襲われることがあります。しかし、フルエキに換えるならばデチューンは避けたいものです。
CB400 SF/SB Revo対応の社外マフラーについて、スペックを比較してみました。最近のトレンドは従来のオーソドックスな円形ではなく、オーバルや五角形等の非円形が多いようです。
CB400 SF/SB Revo用で詳細なデータがあるマフラーを3つに絞りました。
- 1.機械曲げチタンサイクロン
(ヨシムラ) - 2.PURE SPORT Two Tail
(SP忠男) - 3.ワイバン
(アールズ・ギア)
各マフラーについて、順番に見ていきます。
ヨシムラ 機械曲チタンサイクロン TTB
ホンダといえばモリワキを連想する人も多いですが、王道カスタムといえばヨシムラです。にりんかんで乗っているライダーをみかけましたが、ヨシムラの音は最高です! また、チタンブルーのカバーは、角度によって色合いが変化して見えるので、周りの目が釘付けになります。
オプションとして『ファイヤースペック』を選ぶことにより、職人にエキパイの焼き付けてしてもらえます。ファイヤースペックはこれぞフルチタンという色合いです。
ヨシムラのサイクロンは、高い性能に加え、見た目を左右するサイレンサーカバーの選択肢が豊富なので、自由度が高いカスタムをできます。
アフターサービスもかなり充実しています。例えば、マフラーを買った後でも、ファイヤースペックの焼き入れに対応してくれます!他にもチタンの薄い被膜を傷つけても再焼き付けを行ったり、サイレンサーのリペアも違う素材を選べたり、色々と安心できます。
SP忠男 PURE SPORT TypeTwoTail TitanBlue
二本出しにより、テールからの見た目は圧倒的な迫力があります。走行性能も、メーカーのコンセプト <『気持ちイー』を実現させるために、4000〜6000回転の実用域のパワーをしっかり補っているようです。
忠男さんの開発奮闘記に、CB400SF/SBを乗る人たちを考えてどのような出力特性にすべきかよく検討しています。レースのような高回転の出力だけでなく街乗りに必要な低速トルクを残すように設計をしています。SP忠男はリピーターが多いようなので、かなり気になります。
残念なところは、この価格でエキパイがステンレス製であることです。実際に取付けしたときを想定すればすぐに分かりますが、二本出しによってヘルメットホルダーを使えなくなります。汎用のヘルメットホルダーを使えば、ハンドル位置に付けたりして対処できます。(鍵が二本に分かれますが…)
左側に回し込んだエキパイはチェーンとの距離が近いので、チェーンオイルの飛散、チェーンの小まめなメンテが必要です。それでも、排気効率の上昇で低速トルクが補われているのは魅力的です。
r’s gear ワイバン
アールズギアの職人が作った手曲げ製のフルチタンマフラーです。この3つの中で、重さは最軽量であり、気になる性能もアフターパーツのマフラーでは最高クラスのスペックです。
サイレンサーの色だけでなく、形状も真円か楕円オーバルか選べるところも魅力的です。ただし、最軽量ということはエキパイの厚みも薄いと考えられるので飛び石とかの強度はどうなんでしょうか。
そのあたりは有名メーカーなので、きちん設計されてるかと思います。CB1300は新型に合わせてラインアップに変化があるようですが、400ccクラスはそのままのようです。
メーカー毎にマフラーのスペックを比較してみる
それぞれ、メーカーに自信をもって販売しているおかげなのかマフラーの出力特性のグラフがHP載っていました。
まずはヨシムラ。
続いてアールズギア。
SP忠男はグラフの横軸が速度と違います。
これからグラフを比較するために画像を加工して、それぞれ検討していきます。
ヨシムラとアールズギアと比較できます。(SP忠男は横軸違うので合わせにくい…)
高回転域はどちらも同じくらいです。低速トルクはヨシムラと比較をして、ワイバンが上回っているように思えます。
下に示したグラフをよく見ると、元々の純正マフラーもマシンの個体差なのか、少し異なります。
個体差はあれど、アールズギアの方が低速を補っています。
まとめ
見た目重視ならヨシムラ、性能ならワイバン、両者のバランスよく取ったのがSP忠男となりました。
レースに出なくても、せっかく変えるならデチューンは避けたいと思っていましたが、選定した3つは少なくともベース+αの出力アップを見込めそうです。(モリワキもHPから推測するとパワーアップしていそうですが、詳細が不明なので、載せていません。)
スペックが類似してので、あとは好みによりマフラーを決定する必要があります。悩んでしまう場合、周りのライダーで実物をみせてもらうと後押しになります。