色々なライディングツールが進化していくなか、ヘルメットでもついにデジタル化されたものが発表されてきています。
特にヘルメットのスマート化について、これからは2つのタイプに絞られると注目しています。
バイク用スマートヘルメット『iC-R』
世界最大級のクラウドファンディングサイト「Indiegogo」からバイク用スマートヘルメット『iC-R』が発表されました。
スマホとの連携や、リアビューカメラや多機能ディスプレイなど、オールインワンヘルメットと呼べるような内容ですが、価格設定も先行販売(アーリーバード枠)では299ドルとそこそこ良心的です。
電子調光式シールドバイザーに2つのヘッドアップディスプレイ(HUD)が搭載されています。
2つのHUDの表示機能は、ヘルメット後部のリアビューカメラにより210度の視界をカバーするだけではなく、携帯電話のソフトウェアに関連しています(着信、ナビゲーション、ライダースピード/ライダーテレメトリ)。
シールドをオープンすると、黄色と赤のLED警告灯(LEDインテリア通知ライト)がヘルメット内部に設置されています。
LEDインテリア通知ライトは、自動車等他の車両のバイクへの接近を光と音で2段階でライダーに警告してくれます。
ヘルメット本体には電源ポートに加えて、上部にソーラーパネルを搭載してます。ライディング中の太陽光発電で電力供給をサポートするようです。雨天時は、電源供給がどうなっているのかまだ不明です。
他にも、スピーカーと制御ユニットも内蔵されており、位置情報の共有やタンデムライダーとの音声通話などが可能です。もちろんスマホともアプリとBluetooth通信で連携、ルートや渋滞情報、ガソリンスタンド情報などが提供されます。
安全基準を満たす作業のため、先行販売も製品発送は2017年12月以降とまだまだ先です。車だけでなく、バイクにもフルフェイスの死角を補った安全機能を、オプションとして設定させる時代の到来を予感させられます。『iC-R』はヘルメットそのものに対する販売ですが、全く違うコンセプトで開発されている商品もあります。
マウント型デバイス『NUVIZ Ride HUD』
『NUVIZ Ride HUD』はユーザー自身のヘルメットをスマートヘルメットに変身させるマウント型デバイスです。
『iC-R』のように新たなヘルメットを増やす必要はなく、マウント装着することで既存のフルフェイスヘルメットをスマート化してしまうデバイスです。
液晶オンシリコンマイクロディスプレイ駆動の投影エンジンが内蔵しています。デバイスをフルフェィスヘルメットのシールド下に取り付けることで、上画像のようなディスプレイが表示されます。
ディスプレイの表示機能は、スピードや走行距離などの基本的な情報だけでなく、ナビゲーションや天気予報、スマホの着信の確認やミュージックライブラリへのアクセスも可能となっています。
価格は限定枠479ドル(2014年1月6日終了)となっており、現在は579ドルとお高いですもっと小型化されたら、かなり爆発的に普及しそうなのですが…
BMWが手がける次世代ヘルメット
2017年にBMW Motorradが次世代ヘルメットの開発へ動き出したようです。映像ではディスプレイの詳細は分かりませんがスマホとの連動を強調しています。
新しい車では次々と登場している技術なのでもはや秒読みといっても過言ではないです。HUD(ヘッドアップディスプレイ)のようなデバイスが普及されると二輪にもETC2.0の情報を受け取ることが可能となるかもしれません。
個人的には所有しているバイクにはETCをすでに搭載しているので今さら二輪用ETC2.0とか登場されては困りますが(爆)いよいよバイクにも電子デバイスが装着する時代の予感がします。
こういったスマートヘルメットを装着することが、当たり前となるのはもう近い未来のようですね!