子供をバイクへ乗せるためにタンデムライダーズのタンデムツーリングベルトをついに購入しました。タンデムツーリングベルトは運転者(ライダー)と子供の体格に制限があります。子供の身長が伸びて使用条件を十分に満たしたのでトライしてみました。
使用条件は同乗者の身長、運転者と同乗者の身長差、前座席と後座席の段差など複合的に確認する必要があります。詳細情報は取扱説明書 に記載されています。
初タンデム時の子供のスペック
運転者と同乗者の体格がタンデムの可否に大きく関与すします。子供とタンデムしたいと考える同じような境遇のライダーに向けた参考情報として記録しておきます。
- 年齢:5歳
- 身長:112cm
- 体重:18kg
ライダー(私)の身長は175cmです。使用バイクは、加速の穏やかなコントロール性を考慮してPCXです。
タンデムベルトを付けてみた
ベルトの長さを調整すれば、装着はあっという間にできます。ライダーと子供との窮屈すぎず、見た感じも良さそうです。加速や減速を想定して前後に揺れてもしっかりホールドしてくれます。
ベルトには付属グリップがあるので、車種を問わずにしっかりつかむことができます。子供も体の前側に持つところがあると安心と言っていました。
設計が上手くできているおかげか、出発前に子供にわざと変な姿勢を試させても安定感が抜群です。タンデムベルトは専用品がやはり安心できます。
初代PCXだと、子供の身長は120cm以上欲しい
ベルトの安定感は十分ですが、気になる点が1つあります。PCX(初期型)の場合、シートに運転者と同乗者を分けるコブがあります。タンデム時、子供はコブより後ろに着座することになります。問題は、正しい位置に着座すると子供の足がステップに届きません。
少し着座位置を前方に寄せれば足は届きます。足が届かない状況だと踏ん張ることができないので、子供自身の体勢の保持が難しくなってしまします。
足つきを確保するためとはいえ、着座位置がライダーと近くなり過ぎるとヘルメットの厚みで子供の頭部が後ろへ仰け反るようになってしまいます。子供本人に確認すると、姿勢が辛くないと言ってました。しかし、さすがにこのまま遠くへ行くのは厳しそうです。
近所を周回するだけでも子供は満面の笑み
徐々にバイクに乗ることに慣れてもらえれば十分と思い、近所をぐるっと1週してみました。私としてはツーリングというより、散歩くらいの間隔ですが子供はかなり喜んでいました。自分自身も初めてタンデムしたときに、かなりテンション上がったなと思い出しました。
ステップに足が届くように前寄りで乗車しましたが、乗車姿勢は想像より楽に走れました。いきなりガンガンに乗るのも危ないので、速度や加減速に少しずつ子供と試していこうと思います。
結局どのくらい大きくなったら安心できるのか
数キロ以内の近所を走る分には問題なさそうですが、大人がツーリングと呼ぶような距離に到達するにはもう少し体が大きくなってからのほうが安全です。
身長112cmで正しい位置に着座すると、あと10cmくらいで届きそうです。前寄りだと足つきは抜群ですが…
初代PCXのタンデムは、身長120~130cmくらいあればステップにしっかり足をつけて乗ることができそうです。年齢別の平均身長 から小学1~4年がベターだと推測できます。
シートのコブが無くなった2014年以降のモデルだと細かな着座位置が調整しやくなるのでもう少し身長が小さくてもできるかもしれません。
子供にとってはツーリングは距離が大切では無い
大人はどこへツーリングに行こうかと悩んで遠くへ連れていく計画をしますが、子供は親と一緒にどこかへ行く、たとえ近場だとしても1つの大きなイベントとして受け止めてくれます。
近所を周回しただけで「バイクに乗るの楽しい。ツーリングまた行きたい」と言われて、子供の目線では日常行くような場所でもバイクに乗ったら全く違う光景であり、バイクに乗る本来の面白さを再認識させられました。
今後は、加速や減速、カーブなどバイクの挙動に慣らすために、少しずつ距離を変えていこうと思います。これから子供と一緒に出掛ける、ツーリングを初めて計画するなら、くれぐれも安全に配慮して走ってください。